偉人の人生 2014 12 7

 愚痴を言ってはいけない。
しかし、親友には愚痴を言ってもよい。
そのために親友は存在する。

書名 偉人たちの意外な「泣き言」
著者 造事務所 編著  PHP文庫

「故郷のハエまでが、私に冷たい」 小林一茶
「俺のせいじゃない」 手塚治虫
「苦しい、つらい、息ができない、だるい、死にたい」 カント

 「完璧な人間」を目指す若者へ。
それでは、人生に挫折します。
 愚痴や不満ばかり口にしていると、
いつまでも成長しない。
 今時の「自己啓発」の本には、
このような言い回しが頻出します。
しかし、それでは、若者を追い詰めてしまいます。
 ケネディ大統領は、ハンフリー上院議員に、
「大統領の仕事が、こんなに、きついと知っていたら、
ウェスト・バージニアで、あなたに勝つんじゃなかった」と言ったとされる。
 ハンフリーは、ケネディと同じ民主党の大統領候補として、
ウィスコンシンとウェスト・バージニアで予備選を戦っていた。
 大統領の愚痴に対して、ハンフリーは、
「俺は知っていたよ。だから負けてやったんだぜ」と返したという。
 お互いに冗談を言っているように聞こえなくもない。
しかし、その後、テレビ演説の舞台に立ったケネディは、
すっかり疲れ切って、やつれたように見えたという。
 議会の演説で、ケネディ大統領は、
キューバにミサイルを配備したソ連を非難しながら、
「臨戦態勢」を取り、同時に話し合いによる解決を呼びかけた。
 そして、ソ連との交渉により、
なんとか、キューバからのミサイル撤去に成功する。
(引用、以上)

 完璧な人間を目指す若者へ。
苦しい時には、親友に愚痴を言ってもいいのです。
そして、神に祈りなさい。
そのために神は存在する。
 神と共に生きてきたのに、
砂浜は、振り返れば、途中から足跡が二つになっていた。
「神よ、なぜ私を捨てたのですか」
 神は、こう言う。
「途中から、あなたを背負って歩いた」






















































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